蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

クマムシ研究日誌

クマムシ研究日誌: 地上最強生物に恋して (フィールドの生物学)

クマムシ研究日誌: 地上最強生物に恋して (フィールドの生物学)

昨年注文していた本が年明けに一気に届いたため、しばらく積まれていたものの一冊。読み始めると面白く、一気に読み終わった。

何と言っても材料が面白い。そして、面白い割に研究者は少なかったそうで、自ら試行錯誤して研究方法を模索するのは研究の醍醐味だ。その先には、誰も知らなかった新知見が待っているわけで、読者も発見の喜びを追体験することができる。

ただ、著者の趣味なのだろうが、普通は漢字で書くところがひらがなで書かれているものが散見され、読みにくく感じた(「もち主(p.3)」、「ひじょうに(p.7)」など)。あと、「kumamushi:san.shop-pro.jp」→「kumamushisan.shop-pro.jp(口絵p.2)」、「ノミーネとされていた」→「ノミネートされていた(p.132)」、「こじんまり」→「こぢんまり(p.165)」という誤植もあった。「ノミーネと」の方は既に指摘されて著者の日記「むしブロ」で訂正がされている。2015年7月のその記事の中で「重版がかかる気配」と書かれているが、手元に届いた本は「第1版第1刷」で、修正されていなかった。