蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

湿地帯中毒

湿地帯中毒: 身近な魚の自然史研究 (フィールドの生物学)

湿地帯中毒: 身近な魚の自然史研究 (フィールドの生物学)

「湿地帯」という言葉からは湿原をイメージしてしまうのだが、この本では

湿地帯とは、広義には河川、沼沢地、氾濫原、水田、ため池、用水路、干潟、水深六メートルより浅い沿岸域などが含まれる。

と説明されている。こういったものを表す用語は、大学の授業で「ウェットランド」と習った記憶があるが、現在では「湿地帯」というらしい。湿原の本だと期待して読むと、実際には大部分が河川の話なので肩すかしをくらう。
カマツカや、スジシマドジョウなどの湿地帯の生きものへの愛が詰まった本であった。
ちょっと前に読んだクマムシの本は割とライトですらすら読めたが、こちらはがっつり研究の話が多くて読むのに時間がかかってしまった。