蝸牛の歩み

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超拡大で虫と植物と鉱物を撮るー超拡大撮影の魅力と深度合成のテクニック (自然写真の教科書1)

超拡大で虫と植物と鉱物を撮る?超拡大撮影の魅力と深度合成のテクニック (自然写真の教科書1)

超拡大で虫と植物と鉱物を撮る?超拡大撮影の魅力と深度合成のテクニック (自然写真の教科書1)

数ミリメートルの貝の写真を撮る機会も多く、この本は非常に参考になる。
絞りを絞れば被写界深度は深くなる。標本を撮影する際は、手前から奥までピントが合うようにしたいので、なるべく絞りたい。しかし、絞りすぎると回折現象によりシャープさが失われる(小絞りボケ)。これは知識としては知っており、撮影するときには最大絞りから1〜2段開けるようにしていた。ところが、「F11以上に絞ると小絞りボケで画質が極端に落ちる」というレンズもあるそうで、考えていた以上に小絞りボケによる画質低下の影響は深刻なようだ。そういや、MP-E65mmで撮った写真がボケててどうも納得がいかないのは小絞りボケのせいかも。
小絞りボケを回避しつつ、手前から奥までばっちりピントが合った写真が撮れるのが、本書で紹介されている深度合成。でもねぇ、実際やってみると変なゴーストというのか、ケバ立ちみたいなのが出てうまくいかなかったりするのよね。
実体顕微鏡の接眼レンズにコンパクトデジカメを近づけて撮るコリメート法も紹介されている。これも顕微鏡とカメラの相性なのか、きれいに撮れたり撮れなかったり。あと、iPhoneで撮るノウハウもあれば知りたかった。アダプター買うのがいいのかな?
で、結局のところ微小貝と呼ばれる1mm〜5mmの貝の標本を撮るには、何がいいんですかね。ベローズ+引き伸ばしレンズあるいは顕微鏡レンズがよさそうだが、やたら色んなレンズが紹介されていて何を買ったらいいかよくわからない。自分で調べて、あとは試行錯誤するしかないか。