蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

博物館でまなぶ―利用と保存の資料論

博物館でまなぶ―利用と保存の資料論

博物館でまなぶ―利用と保存の資料論

生態学会で購入。
第一章の冒頭によれば、「これまでの博物館資料の研究は博物館技術学にかたよって」おり、「博物館資料をなぜ集めるのか、誰が、どのように利用するのか、ということについての議論は、ほとんどおこなわれていない」という。そこで、本書ではそもそも博物館資料とはどういったものかという基本的な議論も行われている。
目次を見て個人的に興味を持ったのが第7章「参加型調査による資料収集」だが、さらっと読んだ限りでは実践例にとどまっているように思う。参加型調査のメリット、デメリット、注意点などにもっと踏み込んでくれていたら、引用したのに。