博物館でまなぶ―利用と保存の資料論
- 作者: 八尋克郎,里口保文,布谷知夫
- 出版社/メーカー: 東海大学出版会
- 発売日: 2011/10/01
- メディア: 単行本
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第一章の冒頭によれば、「これまでの博物館資料の研究は博物館技術学にかたよって」おり、「博物館資料をなぜ集めるのか、誰が、どのように利用するのか、ということについての議論は、ほとんどおこなわれていない」という。そこで、本書ではそもそも博物館資料とはどういったものかという基本的な議論も行われている。
目次を見て個人的に興味を持ったのが第7章「参加型調査による資料収集」だが、さらっと読んだ限りでは実践例にとどまっているように思う。参加型調査のメリット、デメリット、注意点などにもっと踏み込んでくれていたら、引用したのに。