蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

蛙合戦

貝類学会を午前で切り上げ、午後は冬尺蛾の調査を行ってきたK市へ向かった。3月末の最後の調査ではまだ冬尺らしき蛾が飛んでいたので、その出現の終了を見届けるためである。行ってみるとちょうど桜が見頃を迎えており、花見客もけっこう来ていた。またウグイスも鳴いており、スミレやタンポポなどの花も咲き乱れていて、雪国の春は一気にやってくるのだなあと実感する。

さて、暗くなってから蛾の探索をしながらいつものコースを歩くと、蛙の鳴き声が聞こえてきた。クックッというこの声は確か……ひっきー!?そして、道ばたのあちこちにひっきーの姿が。すでにおんぶ状態のやつもいる。

階段を下りて沢に行ってみると、たくさんのひっきーが「クックッ」と鳴きながら相手を求めて歩き回っていた。

池になっているところにもたくさんのひっきーが集まっていた。そして、卵がてんこもりになっており、卵に半ば埋もれるようにして産卵しているものもいた。

2匹のオスがメスを奪い合う場面も。

それにしても、今まで気配も感じなかったひっきーがこんなにわらわらと集まってくるのは壮観であり、実にエキサイティングな経験であった。えっ、蛾はどうなったんだって?いやー、採れませんでした。出現時期が終わったのか、あるいは天気(小雨)のせいか、採集努力(ひっきーに熱中)のせいかはわかりませんが(ぉぃ)