蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

海岸調査

ガイドブックのための調査。
前日荒れ模様だったので期待しつつ、前回の満潮で貝殻などが打ち上げられているはずの高潮線を見て歩く。しかし、期待は外れてさっぱり。

帰りに汀線を見ながら歩く。すると、何やら透明でゼリー状の立方体がへこんだような物体が落ちている。似たような感じで細長くて中空になっているものもある。生き物由来らしいが、見当がつかない。別の海岸に行くと、今度は中に生き物が入ったゼリー状の物体が落ちていた。何だろうと思いながら指で押すと、見たことのない不思議な生き物が出てきた。

最初は卵から幼生が出てきたのかと思ったのだが、それにしてはサイズが大きい。博物館に帰って「変なものを拾った」と報告すると、一人の学芸員が「樽回し」ではないかと教えてくれた。ネットで見ると、確かにそれっぽい。「さるぱ」なるゼラチン質の動物プランクトンに寄生するとのことで、あのゼリー状の物体の謎も同時に解けたのだった。