蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

多毛類

ガイドブックでは貝だけでなく、無脊椎動物も担当している。専門外なので同定に四苦八苦。同定できないものは除外する手もあるんだけど、よく見られるものはやはり載せたい。「○○の一種」としてもいいんだけど、せっかく紹介するのなら可能な限り種まで同定したいところ。

今日は多毛類の同定に挑戦。まずはおじさんが釣り餌のために掘っていた種類

干潟で見られる多毛類はウェブ上に図鑑を公開されている方がおられて非常に参考になったのだが、砂浜に生息するものはウェブ上に情報があまりない。そこで専門の図鑑を見たのだが、検索表にいきなり

1. 被嚢二叉足刺状剛毛が剛毛束の中程にあり、その腹側に有翼針状剛毛があって体広報まで続く
− 被嚢二叉足刺状剛毛が剛毛束の最腹側にあり、その下方に有翼針状剛毛はない

と書かれていたりして素人にはつらいものがあった。実体顕微鏡で見ても、剛毛の種類が見分けがつかない。しょうがないので絵合わせで探して、ようやく一致するものを発見。最初は5本の触手を持つイソメ科と思ったが、ナナテイソメ科だった。


Kinbergonuphis enoshimaensis
「5本の感触手の基節は5〜6輪節からなる」「感触手の鞭状部には全長にわたって3〜10個の暗褐色の横帯がほぼ等間隔に並ぶ」「潮間帯の砂中にすむ」などの特徴が一致している。



こちらはギボシイソメ科だろうと思うが、絵合わせでは一致する種がなくお手上げ。もう一種は科すらわからない。うーん、難しい。