蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

国立国会図書館の検索システム

地方の博物館に勤めていて不便なことは文献が手に入りにくいことである。Web of Scienceみたいな文献データベースは利用できないので、主にGoogleGoogle Scholarのお世話になっている。電子ジャーナルも利用できない(機関で登録していない。pay per viewは高すぎる。)。国内の文献についてはCiNii等でpdfが無料で手に入ることもあるが、pdfが公開されていなければ主に国立国会図書館のお世話になっている。

しかし、国立国会図書館の検索システムがくせもので、具体的にどこがどうとはいいにくいが、使いにくい。所蔵しているはずのものがヒットしなかったり、欲しい情報がなかったり。

今日は動物学雑誌の記事を探していたのだが、NDL-OPAC(蔵書検索・申込システム)でタイトル「動物学雑誌」として検索してもヒットしない。記事を検索するときはNDL-OPACでよいが、雑誌自体の検索がうまくいかない。かわりに、国立国会図書館サーチというページで検索すると、ようやくヒット。そこから、「全ての資料を表示する」というリンクをクリックしたくなるのをぐっと我慢して、「記事採録巻号/記事」の一覧を表示させると記事の一覧が出る。ここにたどりつくのにかなり苦労した。

もっとも、あとで原因がわかってしまえば仕方がないと思えることもある。私が探していたものは、CiNiiでは1つの記事となっているが、NDL-OPACではそのタイトルで検索してもヒットしない。現物を見ていないので確認はできていないが、どうやら動物学雑誌86(4)というのは「86巻総目次」と「日本動物学会大会号」が掲載されているようだ。私が探していた記事は、日本動物学会大会の発表要旨ではないかと思われる。CiNiiでは発表ごとに別記事としているが、国会図書館では「日本動物学会大会号」という一つの記事として扱われているのだろう。

CiNiiではたった1ページなのに1102円もするのだが、プレビューを見る限り図もないようだ。時間をかけた割には、得られた情報は「この文献は入手するに値しない」ということだけであった。タイトルに惑わされてポチらなくてよかった……