蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

神島

伊勢湾の湾口部に浮かぶ島、神島へ。三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台になった島だ。以前から一度行ってみたいと思っていたのは、カルスト地形があるから。

72人乗りの高速船「かみしま」。

周囲3.9kmの小さな島。地形は山がち。

まずは反時計回りで東側の浜(古里の浜)へ。

テトラポッドの下を探すと……キタフナムシ!?「水辺をあまり離れることはない」とか、あまりすばしこくなく捕まえやすいといった特徴が一致している。形態は、現場では触角が短い気はしたものの、比較対象がないことには何ともいえず。
お昼になったので、港の方へ戻って食事を調達。「たこかつバーガー」や「潮騒弁当」といったおいしそうなものがあるという情報だったのだが……



下調べしてきたところが全て休業。そして見つけた喫茶店も準備中。港周辺を歩き回っていると商店があったので、パンを購入。

2個じゃ足りないかなと思って3個買ったが、合計1000カロリーという恐ろしいことに。
パンをかじりながら、八代神社へ。周辺で林床をガサゴソ。

環形動物の1種。陸生ヒルってヤマビル、クガビル以外にもいるんだね。それともクガビルの子ども?

峠付近にて疣々蛞蝓。普通は尾根は乾燥していて陸貝は少ないものだが、海に囲まれているおかげか十分湿り気があった。

カルスト地形。陸貝探しは断念。こういう股がヒュンとなる場所は苦手なのよね。
カルスト地形の下のニワの浜では、磯の生き物が楽しめる(写真取り忘れ)。

ケハダヒザラガイ

ウメボシイソギンチャク

ヒメアカイソガニ。

ニセスナホリムシ。

本物のフナムシ

古里の浜で採ったもの(左)は、本物のフナムシと比較して触角が短く、尾肢基節が太短い。ということで、古里の浜のはやはりキタフナムシでよさそう。東京湾だと湾奥部にキタフナムシがいるという事だが、ここは湾口部。必ずしも湾奥部を好むわけではなさそうだ。Nature Studyの記事を見てから気にしていたのだが、ようやくキタフナムシに出会えた。