蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

淡路へ

梅雨は明けたが,まだ本格的な夏眠には入っていないのではないかと期待して淡路島へ.これを逃すとしばらくは採集に行けないという焦りと,NGTくんにオサムシの採集を請け負ってしまった義理を果たすために,今年の春から自らに課した「禁採集」をとうとう破ることにした.淡路島は昨年のリベンジで,目的は昨年と同じく淡路錦舞舞.今は亜種ではないが,一応名前がついているので解析すべえ,というわけである.
まずは社寺林にオサムシトラップをしかける.しかし蚊の猛攻にあい,這々の体で森を出た.虫よけスプレーをしているのに,まったく効きやしない.次に某有名産地へ.
ところが到着したときに車に異変が起きていることに気付いた.エンジン付近から冷却水っぽい緑色の液体が漏れているのだ.車中泊して,朝になったらロードサービスを呼ぶしかあるまいと覚悟する.前回はここに近づくことすらできなかったし,ひょっとして採集者を拒んでいるのではあるまいかと思ってしまう.
気を取り直して,夜間採集の下見をする.その後,ここでもトラップをしかけようと思ったのだが,山が急峻でなかなか仕掛ける場所がない.苦し紛れに道沿いに30個くらい仕掛け,さらに歩いて森の中へ続く獣道を見つけ,20個くらい仕掛ける.
一眠りして,21時くらいから1時間おきに見当をつけていた場所をチェックする.しかしゼロ.日付が変わるころにはあきらめることにし,別の場所を探す.物置小屋に立てかけてあった板の裏を見ると,やっと子供が見つかった.ちょうど懐中電灯の電気も切れたし,そこで睡眠をとることに.暑いので窓を少しあけていたのだが,蚊が何匹も入ってきていて往生する.結局窓を閉め,蚊の退治に時間を費やす.寝苦しくてあまり眠れず,薄明るくなった4:30ごろには起きることにする.
(続く)