陸橋および海峡形成史のメモ
日本と朝鮮半島ないし大陸の間でいつごろ陸橋が形成されていたかという話.京都での魚類学会で地質屋さんが発表してたらしいので,あとでW助教授にどういう内容だったか教えてもらわねば.なんでも最終氷期に陸橋ができなかったのは確からしいとか.
以下は読んだ論文のメモ.
木村・木元 2004
河村 1998
大嶋 1990
- 海底地形から
- 地殻変動量は無視できることが前提
- 最終氷期の最低位海水準は-80m±5m
- 対馬海峡(九州−対馬)・大隅海峡(九州−種子島)が形成されたのは約10万年前(最終氷期前の間氷期).朝鮮海峡(大陸と本州陸塊)の形成も約15〜10万年前(最終氷期前の間氷期).
- 更新世の大部分,日本列島と朝鮮半島は接続していた.下住吉海進期(12.5万年前?10数万〜6万年前?)に分断され,その後陸橋の形成はなかった.
海峡形成年代をはっきり言い切ってくれているのでよく引用されるが,怪しいという話も
藤井 1990
- 文献から(?)古地理図をまとめてある
- 0.16Maに日本列島と朝鮮半島は接続.
- 20kaの陸橋形成の有無は未解決としている.
あと押さえておくべき論文はOba et al.(1991),Dobson(1994),Tada and Irino(1999)あたりだが,コピーしただけで読んでいない.Paleoceanography(Oba et al., 1991)は行間がつまりすぎていて目がチカチカしてくるのよね(-_-;
"Detailed dated paleoenvironmental changes of the Japan Sea during last glaciation-Holocene"というタイトルのGorbarenko and Southon(1999)も気になるのだが,language: Russianだって(;_;)