蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

NCA

geodisのインプットファイルができたので,geodisで解析.そして出てきたアウトプットファイルをもとに,"Inference Key"と照らし合わせてクレードごとに結果を解釈していく.しかし,正直言ってこの作業がつまらなくて辛いのだ.さらに行き着く結果が "Sampling Design Inadequate" ばかりだと気が滅入る.どれだけ密にサンプリングすればInadequateじゃないと言えるのだろう?
あと,判断に迷う質問が多くて,なかなか難しい.具体例を挙げると,隠岐兵庫県浜坂*1の間にその種は分布しているか?といった質問だ.隠岐と浜坂の間は日本海なので,そういう意味では「分布していない」が答えになりうる.しかし,やつらが直線的に海を渡って分散するとは考えにくいし,ここは「隠岐の対岸の境港あたりと浜坂の間で」と考えてみると,環境省生物多様性調査の結果から「分布している」と言える.次は,その間の(と言えそうな)地域で鳥取県三朝*2しかサンプリング地点がない場合に,2地点の間でサンプリングしたと言えるか?という質問だ.三朝は微妙に中国山地の方へずれているものの,「一応間の地域ということにしちゃおうか,そうしないとInadequateって言われるし」という歯切れの悪い,かつ恣意的な回答になる.うーん,いいのかそれで.

*1:日本海側の海岸部

*2:ちょっと山手