私信の公開

某メーリングリストの管理人さんが，退会処分にした元参加者からのメールをウェブページで公開していますが，まずいのではないかと．
メールは手紙と同質のものであり，判例では手紙に著作物性が認められています．今回のメールも単に事務的な内容ではなく，思想や感情を創作的に表現したものと言えると思いますので，それを無断で公表することは著作者人格権である公表権の侵害となります．
また，メールアドレスも公開されていますが，プライバシーの侵害になる可能性があります（ただ，彼の名前で検索すると既にメールアドレスはウェブ上に公表されているようですね）．不法行為として損害賠償や慰謝料を請求される可能性があるのでは．
「アヤシクおもしろい」からといってメールを公開すると，彼の言うように本当に「刑は執行されることになるでしょう」ということになりかねないのではないかと危惧します．法律の素人の思い違いならよいのですが……