蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

登山

今回の目的地は標高2000mを超える山である。その中腹から山頂付近にかけて、目的の蝸牛がいるという。

正直言って、登山なんて滅多にしないのでちゃんと登れるか不安であった。子どものころに登っていた霧島連山は最高峰の韓国岳でも1700mだし、学生時代に行った縄文杉は距離こそ長かったものの標高は1300mしかない。あとは高山植物実習で登った立山(確か浄土山だったか)は2800mもあるが、室堂からの標高差は大したことない。それに、観察会の下見のために近くのY山地(標高300m弱)を歩いただけで、ヒィヒィ言っていたのだから。

服装だって、上下とも作業着である。Tシャツだけは化繊の速乾性のものであるが……。アウトドアショップでちゃんとしたウェアを買った方がよいのだろうが、何せ高いのよね。

閑話休題。以下、紀行文を書くかも知れないのでメモ。

3:00起床。30分もかからずに準備をすませ、宿の玄関前に出る。月が西に傾いていた。天気は悪くなさそうだ。

4:00マイクロバスで登山口まで出発。最初の30分は舗装路だったが、林道に入るのにゲートがあり、その後50分ほど未舗装路を揺られ続けた。

5:30登山開始。高山植物を見ながらの急登。6:00朝食。再び急登。

7:20、M先生が登山道脇で蝸牛発見。不自然に「置いてある」感じ。誰か先に登った方が見つけて、分かりやすいように置いていてくれたのか?なるほど、これはちょっと変な蝸牛。新種というわけじゃないと思うが……。

8:50木道に出る。ワタスゲがきれい。山頂まで行っても生息してないというが、せっかくなのでもう少し登り、9:40もう一つのピークに出る。3人で記念撮影。


10:20昼食をとり、下山開始。M先生は膝が痛いというN村さんに2本のストックを貸してしまっていたが、心配するほどのことはなくひょいひょいと下りて行かれた。こちらがついていくのに苦労するほど。登りに蝸牛を見つけた周辺でしばらく探すも見つからず。13:05駐車場着。先に下りたはずのN村さんがおらず心配するが、途中で無葉蘭を見たり、川で蝸牛の殻を拾ったりしていたところを追い越してしまったらしい。

最後、誰か拾ってきてくれていないかと期待をしたが、空しく期待は外れた。しかも、「蝸牛を2匹見ました」なんて人がいた。何てことだ、少なくとも1個見逃したとは。宿の人や、毎週登っているという地元の方にもし見つけたら連絡をくださるようお願いして、今回の採集行を終えた。