蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

鴨川ホルモー

ポイントがたまったので、また映画館へ。Y先生が日記に書いておられたりして気になっていた「鴨川ホルモー」を見た。ちなみに原作は読んでいない。

京都には12年住んでいたわけで、私の第2の故郷みたいなものだ。その上大学が舞台になっていて、サークルボックスの雑然とした雰囲気をはじめ、葵祭の行列バイト、生協食堂、安アパート、「百万遍寮」、等々、めっちゃ懐かしかった。学部ごとの学生の気質も、おもしろおかしく強調されているにしてもよく描き分けられていた(ほんまかな?)。理学部生として、扇風機が壊れたら分解して直すのは基本である。今私が使っている扇風機も、壊れたというのをもらってきたもので、分解してみるとハンダが取れていただけだったので、ハンダ付けしなおして使っている。

話がそれたが、微妙に違和感を感じるところもあって、例えば主人公の阿部くんは「イカ京」とのことだが、「イカ京」っぽくない。外部から見たらあれが「いかにも」という感じなのだろうか。またサークルの立て看板が地面に置かれていたが、石垣の上に立てて木に結ばないと通行の邪魔になるし倒れて危ない。という具合に心の中で突っ込みを入れながら見ていた。

最後、楠木さんの変貌ぶりがすごい。というか、しばらく同一人物とわからなかった。阿部くんが「コンタクトにしたら」というシーンが伏線だろうが、あれは変わりすぎでは。

スタッフロールの協力者のところで「四条烏丸交差点の会」というのが出てきたのだが、鴨川ホルモーとは関係なく実在する団体なんだろうか。ちょっと気になる。

「ゲロンチョリー」等のオニ語や吉田神社での変な儀式をはじめ、バカバカしさが楽しいんだけど、同時に懐かしさと切なさとを覚える映画だった。

♪今も忘れない あの夏の日々
♪二度と戻れない あの夏の日々
「あの夏の日々」小谷美紗子