蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

稚ガニの遡上

台風一過、打ち上げ貝を求めて海岸へ。しかし、ゴミが大量に打ち上がっている割に貝はない。浮遊性の貝はヒメルリが2個のみ。

海に流れ込んでいる川を渡ろうとすると、何やら小さな生き物が川を遡上している。頭が大きくてしっぽがあるようにも見え、一見おたまじゃくしのような形。川岸近くの流れの緩いところを、一生懸命泳いで上流に向かっている。一部は上陸して歩いており、それはまぎれもなくカニの姿。

ただ、まだ普通のカニの甲羅を持っておらず、メガロパ幼生か。

川を遡上するカニというとモクズガニが思い浮かぶ。Wikipediaによれば「メガロパ幼生は、大潮の夜満潮時に潮に乗り、一気に海域から河川感潮域へ遡上する」という。しかし、今回はほぼ満潮であるが大潮ではないし真っ昼間である。「着底時期は秋(10月-12月)および晩春から初夏(5月-6月)の2つのピークがある」からも少しずれていて、モクズガニじゃないのかも。

この浜へはアカテガニが7月ごろに産卵にやってくる。再びWikipediaによればアカテガニのメガロパ幼生は秋頃に沿岸部に近づき、小ガニへの変態を終えた個体から上陸するという。アカテガニだろうか?