蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

20年前のため池写真

とある貝の報告を書くにあたり、1990年のため池の写真を探すことになった。館に保管されている写真を漁ったところ、該当する日付けのため池の写真が一枚だけ見つかった。

年報によればその日は複数の池を回っているのだが、写真には撮影場所が書いてないため、その写真が目的のため池かどうかがわからない。そこで、年報に記載された池を回って、背景の山が一致するかどうかを確かめたところ、どこも一致しない……。
調査者の一人である館長に確認すると、野帳を引っ張り出してきてくれた。それによると写真に写っているようにホテイアオイが浮かんでいた池は「新池」という池であった(細かな記録をつけていて、さすが!)。野帳には地図も貼られていた。池の形や周囲の建物などから場所が特定できたのだが、現在「新池」と呼ばれている池ではなく、別の名前の池だった。
実際にその池に行ってみると、手前の木立ちは生長しているものの、山の形が一致。

謎が一つ解けてすっきりしたが、結局、目的のため池の写真は見つかっていない。