面接
某博物館の研究員の面接を受ける。正直あまりうまく受け答えできなかった。どうなることか。
面接が終わるともう一人の受験者は帰っていったが、僕は蛾の採集のために博物館に残った。しかし、ひたすら時間があるので長靴とスノーシューをお借りして雪の積もった林道を歩く。積もった雪の上を雪渓カワゲラ(?)が歩きまわり、トビムシの仲間が跳ねている。これでも今年は雪が少ないのだとか。もし受かっちゃった場合に、こんな寒くて雪の多いところで暮らしていけるのか激しく不安になる。
昼。近くに食堂も店もないためどうしようか途方に暮れていたのだが、たまたまご飯とカレーが余っているということでご馳走になってしまった。
午後。いただいた書類を読んだりして過ごす。
失物 出ず part 2
夜。暗くなる頃に森に入り、冬尺蛾を探す。学芸員さんが以前見たことがあるという場所で、ライトを上に向けたら、雪の舞う中を何か雪じゃないものがヒラヒラと舞っていた。冬尺蛾だ、とあわてて網を広げたが、網の届かない高みへと昇っていった。結局、冬尺蛾を見たのはその一頭のみであった。そして、気がつくとライトのカバーがなくなっていた。どこかに落としたらしい。しかし、白い雪に白いカバーでは目立たず、見つけられなかった。
館に戻ると宴会の残りがあるから食べてけ、ということで、晩ご飯までご馳走になってしまった。