蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

面接

一面の雪

某博物館の研究員の面接を受ける。正直あまりうまく受け答えできなかった。どうなることか。

面接が終わるともう一人の受験者は帰っていったが、僕は蛾の採集のために博物館に残った。しかし、ひたすら時間があるので長靴とスノーシューをお借りして雪の積もった林道を歩く。積もった雪の上を雪渓カワゲラ(?)が歩きまわり、トビムシの仲間が跳ねている。これでも今年は雪が少ないのだとか。もし受かっちゃった場合に、こんな寒くて雪の多いところで暮らしていけるのか激しく不安になる。

昼。近くに食堂も店もないためどうしようか途方に暮れていたのだが、たまたまご飯とカレーが余っているということでご馳走になってしまった。

午後。いただいた書類を読んだりして過ごす。

失物 出ず part 2

夜。暗くなる頃に森に入り、冬尺蛾を探す。学芸員さんが以前見たことがあるという場所で、ライトを上に向けたら、雪の舞う中を何か雪じゃないものがヒラヒラと舞っていた。冬尺蛾だ、とあわてて網を広げたが、網の届かない高みへと昇っていった。結局、冬尺蛾を見たのはその一頭のみであった。そして、気がつくとライトのカバーがなくなっていた。どこかに落としたらしい。しかし、白い雪に白いカバーでは目立たず、見つけられなかった。

館に戻ると宴会の残りがあるから食べてけ、ということで、晩ご飯までご馳走になってしまった。

大型時刻表はあらまほしきことなり

帰りは富山まで出てマンガ喫茶で一泊する計画を立てていた。ところが、直江津で乗る電車を間違えてしまった。「富山方面は向かい側のホーム」と聞こえたので、行き先が「新井」となっているのに何ら疑念を抱かず乗り込んだのだが、実はそれは信越本線、すなわち長野方面行きであった。新井まで着いてから気づき、慌てて直江津に戻ったが、もはや富山へ行く鈍行はなかった。しょうがないので直江津の待合室で一夜を過ごすことにする。途中、きたぐにに乗っちゃおうかという誘惑に駆られるが、何とかこらえる。

やっぱり18きっぷの旅には大型時刻表がいるね<そういう問題か?