蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

絶滅危惧種

先週の木曜日だったか、元研究員の人が黒光りする蛞蝓を持ってきた。市内の某高原で見つけたのだという。環境省RDBの準絶滅危惧(NT)に指定されている、山甲羅蛞蝓である。一目でソレだとわかったが、貝類学会でT大のU先生にも見てもらったので間違いない。この蛞蝓、なかなかのレアもので、僕は京都府RDBの調査をしているときに丹後半島の山の中で一度見たことがあるだけだった。

そして今日、その場所を案内してもらった。ブナの自然林かと思いきやさにあらず、もっと低地の二次林だった。「この榎茸についてたんですよ」というので、茸のまわりを重点的に探す。平茸のまわりの草をかき分けていたところ、何か黒い固まりがある。まさに山甲羅蛞蝓だった。うーん、こんなに簡単に二匹目の泥鰌が見つかっていいんかいな。個体群を維持していると言うことはそこに複数個体いるということではあるのだが、普通そんなに簡単には何匹も見つからないのよね。

これって県のRDBには載ってないんだけど、県初記録だったりする?