蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

どんどん焼きパート3

休館日。この町では結構大きな祭があった。この祭は朝ズバで放映されたほどのメジャーな祭である。それにうちのスタッフの一人が応募したところ、公募枠ではなく地元枠で出られることになり、他のスタッフも手伝いで参加することになった。

どういう祭かというと、前の年に結婚したムコを、斜面から投げ飛ばすという、荒っぽい祭である。よその男に集落の娘をとられた男たちの腹いせが起源だそうだ。


ちょっと分かりにくいかもしれないが、投げる場所から下を見るとこんな感じ。観客がいるあたりに奥さんが待っているので、そこまで転がり落ちていく。


脚立が置いてあるあたりから投げる。残念ながら、決定的瞬間の写真はなし。雪が少ないので心配していたが、特に怪我もなく下まで転がっていった。あまり雪がふかふかだと埋もれてしまうことがあるというが、今年は上手に転がった。

次はお前だなどと言われたりするのだが*1、勘弁して欲しいのはお酒である。出発前に乾杯、途中の休憩所で乾杯、薬師堂で乾杯とひたすら日本酒を飲まされる。今回のムコも、途中の記憶が飛んでいるという。これはよっぽど酒に強くないと務まらない。


その後、会場を移してどんどん焼き。よく考えると3日連続。


どんどん焼きの墨を雪と混ぜて、だれかれ構わず塗りつける。特におムコさんは集中砲火を浴びていた。


お巡りさんも真っ黒。元々この人たちは警備というより塗られに来ているのではないかと(^^;

最後、近くの温泉で墨を落とす。今日は、顔に墨がついていたら無料で入れるという。

ちなみに、この祭に参加するときは、服がなるべく汚れないように首にタオルを巻いておくこと、顔の墨が落ちやすいようにクリームを塗っておくこと、というのが地元の人からのアドバイスであった。

*1:特にそういう予定があるわけではないので悪しからず。ただ、うちの館のスタッフで投げられるのはこれで2人目。