蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

深度合成画像

光学顕微鏡で写真を撮る場合、特に貝を含む厚みのある被写体の場合には、被写界深度が浅いのがネックになる。そこで、少しずつピントの合う位置をずらしながら撮影し、ソフトウェアでピントのあった部分を抽出することによって、全体にピントのあった一枚の画像を合成することができるんだそうな。こういう技術が存在すること自体は、研究室にあったキーエンスの撮影・計測装置*1で知っていたのだが、詳しい方法が鹿児島大学のニュースレターで紹介されていた→江口克之,「たかがアリ」を美しく撮る!第2弾(pdfは現時点で未公開、第1弾の方はNo.14なのでpdfファイルあり)。ファーブルフォトでもいけるのかぁ。参考になる……のだけど図2が違っているような。
その中で、断虫亭さんのところの日記が参考文献に挙げられていた。日記のトップのURLが挙げられていたが、日記内検索したところ、CombineZMによる合成画像の作成法が見つかった。さらには、カテゴリー「写真:標本」の標本写真は非常に美しい。フィールド自然史博物館にある撮影装置(Microptics)で撮影したものという説明があるが、この装置、うちの博物館にも欲しいなぁ……。いやまぁ、そこを手間とソフトウェアで何とかしようというのがニュースレターの記事の趣旨なんだろうけども。

*1:キーエンスは単なる会社名であるが、その装置自体をキーエンスと呼んでいた。