蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

オーストラリア旅行:どきどき夜行性動物探検ツアー

当初考えていた近畿日本ツーリストの「たっぷりケアンズ」にあって、今回利用したJTBの「はじめてケアンズ」になく、非常に残念だったのが、夜行性動物探検ツアー。実は、義父がオーストラリア旅行に行ったときに参加したそうで、いろいろとみやげ話を聞くにつけ、オーストラリアに行くなら是非にと思っていたのです。最終日は自由行動であり、ホテル出発が夜の22:55。これなら参加できるじゃん、ということで前日に申し込みをしました。

どきどき夜行性動物探検ツアー」という名前ではありますが、出発は午後1時30分ごろ。予定の時刻になってホテルに迎えに来てくれたのは、昨日のジャプカイ・ディナーショーのガイド、ジョイさん。あれ?昨日「明日のガイドは別の人」って言ってなかったっけ??

これまで「日本語ガイド」は全員日本人だったのですが、初めて現地の方がガイドさんでした。ジョイさんは日本にいたこともあるそうで、日本語はとても達者でした。ただ、バスのマイクを通すとかなり聞き取りにくかったです。まぁ問題はマイクとスピーカーであって、日本人がしゃべっても聞き取りにくかったとは思いますが。

バスはクランダの熱帯雨林から、内陸方面にひた走ります。確か往復300kmくらい走ると言っていたような。だいぶ走ると、周りの雰囲気ががらっと変わって乾燥地帯になります。1か所目はシロアリのアリ塚。内部は一定の気温に保たれているんだとか。「自然は五感で感じましょう。見て、触って、聞いて、臭いをかいで、食べて」とガイドさん。冗談の好きなガイドさんでどこまで本気か分からなかったのですが、何と「食べて」というのは本気でした。私も一匹食べましたが、小さいので味はよくわかりませんでした。ちょっとパセリっぽい?アリと違って蟻酸はないんですね。


アリ塚

次は「エリマキトカゲがいたら、捕まえてきますからね」とガイドさん。半信半疑だったのですが、これまた本当でびっくり。ただ、捕まえてきたものじゃなくて、自然に木に登っている姿を見たかったなぁ。時間的な制約もあるだろうし、大人数で近づいたら逃げちゃうのかもしれないけど。


エリマキトカゲ

グラネット渓谷では、野生のロックワラビーの餌付け。かわいいのですが、前足の爪がかなり痛いです。


「エサくれ〜」

ピーナッツ屋さんにて休憩&フルーツ試食。フローズンマンゴー$2.50を買ったのですが、店員さんが何か話しかけてきた英語が恥ずかしながら全く聞き取れませんでした。ガイドさんに通訳してもらったところ、「カッチンコッチンに凍っているから、電子レンジで柔らかくしてあげるよ」とのこと。おかげでちょうど良い柔らかさになり、very goodでした。

お次は湿地で野鳥観察。サギやシギを、双眼鏡で観察します。


ヘイスティーズ・スワンプ国立公園

さらにバスで走ります。センターラインがないような細い道でも制限速度は100km(だったかな?)。義父が「怖かった」と言っていたのも理解できました。


赤っぽい土の畑

カーテンフィグツリーを見学。木登りカンガルーがいることもあるという話だったのですが、見つかりませんでした。


ラピュタの最後のシーンみたい

そして、いよいよカモノハシ探し。オーストラリアの生き物でもコアラやカンガルーなら日本の動物園でも見ることができます。でも、カモノハシはそうは行きません。珍獣中の珍獣というイメージがあります。ところが、カモノハシが棲んでいるという場所に着いてみると、意外と普通の川で拍子抜けです。敏感な生きものなので、驚かせないように注意しながら探します。水中に潜っていて、ときどき息をしに上がってくるのだそうです。が……探し始めて早々にガイドさんが「今、ばっちり目が合っちゃった。もう警戒して出てきてくれないかも」とのこと。確かに、数十秒したら上がってくるはずが、全然上がってきてくれません。そこで、みんなで川沿いに広がって探すことに。すると……出たっ!潜ったところで、他の人たちに知らせます。何回か水面に出てきたり、潜ったりするところを観察できました。


何だかわからない写真しか撮れませんでした

川のすぐ横が夕食のバーベキュー会場。カモノハシがまだ名残惜しいのですが、団体行動なので仕方なく切り上げます。ガイドさんと我々がカモノハシ探しをしている間に、運転手さんが食事の準備をしてくれていました。
われわれが食べている間に、今度は運転手さんは森の中へ。しばらくするとポッサムを手に戻ってきました。てっきり自分で姿を現すのだと思っていたのですが……


餌付けされたポッサム

食事が終わると、紅茶を入れてくれました。それが、お湯の入ったバケツに紅茶の葉をぶち込み、茶葉を沈殿させるためにぐるぐると振り回すという豪快な方法。ビリーティというのだそうです。


上下方向に回転させます

最後に、懐中電灯(握ると発電される)を持って森の中で生きもの探し。ちょっぴり探検気分……なのですが特に何も見つかりませんでした。バスに戻ると、すごい星空。中にはフラッシュをたいて星の写真を撮ろうとしている人もいましたが、そんなんじゃ撮れませんよ〜。まぶしくて迷惑なだけですのでやめましょう。

バスでケアンズに向けて帰りつつ、途中で星空観察のためにバスを止めます。するとそこは町の明かりもなく、満天の星空。天の川もばっちり見えています。日本じゃどこに行っても光害だらけで、なかなかこんな降るような星空はお目にかかれません。そして、昨日とは違う星座が見えていて、射手座の南斗六星が日本で見るより高い位置にあって、さそり座がしっぽだけ見えていました。そして、南半球らしいといえば、大マゼラン雲、小マゼラン雲が!大満足でした。

ちょっと駆け足だったけど、いろいろな生きものが見られたので、参加して本当によかったです。