蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

U川河口干潟

S干潟に行ってミサゴの写真を狙おうと思っていたのだが、途中で川山椒貝を採ろうとU川河口の干潟に寄った。左岸では見つからず右岸へ。転石をはぐると、ゴカイが。つい気になって車に戻ってスコップを取ってきた。掘り始めると面白くて、結局潮が満ちるまでそこで過ごしてしまい、その頃にはもう日が陰ってミサゴどころではなくなってしまった。

今回初めて見たのが、この細長くてピンク色のにょろにょろ系の生物。足は生えていない。口吻が出ないかなと思って口と思しきところを押さえたら、白い細長いものを吐き出した。調べてみると、紐形動物門のヒモムシの仲間ではないかと思われる。が、門より下のレベルの分類がさっぱりわからない。先日入手した「干潟生物調査ガイドブック〜東日本編〜」にはナミヒモムシという種が紹介されていて、よく似ている。白い細長いものはやはり口吻らしい。ただ、紐形動物門無針網は日本に68種いるらしいので(柁原, 2005, 日本動物分類学会第41回大会講演要旨集)、絵合わせで即ナミヒモムシというわけにもいかない。しかし……こんな特徴のない生物、どうやって同定するのやら。