蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

S干潟

ガイドブック用の写真が「解像度が低い」と指摘されたものがあり、撮り直しのためにS干潟へ。しかし天気はべべ曇り*1。いい写真は撮れなかった。一般的に曇りの時にはコントラストの低い眠たい写真になると言われている。確かに日の当たる部分と陰の部分、そして影ができないので、メリハリがなくなる。それだけでなく、干潟周辺で鳥の写真を撮るときには

  • 水面に灰色の空が反射するため、写真全体が暗くなる
  • 目に光の反射(キャッチライト)が入らないので、生気がなくなる
  • 羽根の色がきれいに写らない(構造色のため?)
  • シャッタースピードが遅くなるのが、デジスコでは致命的

といった原因によって、いい写真にならないのではないかと思う。
露出など、技術でカバーできる部分もあるかもしれないが、少なくとも今回私が撮った写真は、ほとんど使い物にならない。

川でタゲリがエサを捕っていたのでしばらく観察していたところ、何やら細長いムシを捕まえていた。

デジスコのファインダーで見ている限りではヒモムシではないかと思ったのだが、気になったのでスコップを持って干潟に下りてみた。掘ったところ出てきたのはイトメとゴカイ。あの長さはイトメだろう。また、後で写真を拡大したところ体節があったので、ヒモムシではなく多毛類というのは間違いなさそうだ。

それにしても、タゲリはどのようにしてイトメのいる場所がわかるのだろうか。干潟の表面には無数の穴が開いていた。穴が開いていると言うことは、そこにイトメやゴカイが顔を出すことがあるのかもしれない。そう思ってしばらく観察してみたが、残念ながら一匹も顔を覗かせなかった。でも、一度カメラを設置して長時間撮影してみると面白いかもしれない。

*1:ググってもほとんどヒットしない。うちの天文同好会用語だったようだ