蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

カサシャミセン類とキセルガイを求めて

館長がI岬でカサシャミセン類を採集された。残念ながらうまく石からはがせず、腹板が壊れてしまった。腹板の放射肋が同定のキーの一つらしいので、追加個体が必要だった。また、私自身は採集したことがなく、どのような環境にすんでいるか一度見てみたかったこともあり、教えられたその場所へ行ってみた。私が砂に埋もれた石をひっくり返しても見つけられずにいるところへ館長もやってきて、場所を案内してくれた。無事に数個体を採集。

カサシャミセンの仲間には2種類が記載されているようで、カサシャミセンとスズメガイダマシである。
でもこの2種は、分類が混乱している。もし見つけても、この2種のどちらなのかということは、よくわからないのだ。
カサシャミセンといわれていたものは、殻の表面に放射肋が出ないかもしくはとても弱いということで以前は聞いていたのだけど、どうもそれもよくわからないようだ。逆かもしれない。

カサシャミセン類 - 鳥だ!飛行機だ!いや、センベイアワモチだ! - Yahoo!ブログ

そうなんだ……。「写真でわかる磯の生き物図鑑」には、表面に放射肋が出るのがスズメガイダマシの特徴と書かれているのだけど……
潮だまり状になったところにはアマモが生えているので、ヒメイカなど変わったものがいないか探してみたのだが、特に発見できず。ここはマメアゲマキ類、アメフラシ2種、クラゲ、ヒザラガイ、カンザシゴカイ、ウロコムシ、ウニなどいろんな生き物がおり、いいところだ。また来よう。
その後、県のレッドデータブックに掲載されているキセルガイを求めて、近くのM原始林へ。以前に2度ほど探したことがあり、いずれも見つけられなかった。今回もかなり探したが、やはり見つからない。もう絶滅しているのではないか?