イケズの構造 入江敦彦著 新潮社
『イケズの構造』に打ちのめされるで紹介されているのをはてなブックマーク経由で読み,「京都で暮らしていくには読まねば」という気分になり購入.話のネタとして,あるいは実用のため……
京都人のイケズの例として有名なのが「ぶぶづけでもあがっておいきやす」である.本書によるとこの話自体はフィクションらしいのだが,コーヒーバージョンは実際にあるという(先に紹介したmxoxnxixcxaさんも実際に言われたという).しかも同じコーヒーを勧められるのでも文脈によって断るべきか,誘いに乗ってもいいかが変わるというから難しい.
- コーヒー飲まはりますか
- そない急かんでもコーヒーなと一杯あがっておいきやす
- 喉乾きましたなあ.コーヒーでもどないです
- コーヒーでよろしか
このうち1はただの挨拶であってコーヒーを出すつもりなぞさらさらない.2も同様の挨拶であって「ぶぶづけ」同様断らなければならない.3は「とっとと帰れ」ということらしい.4なら誘いに乗っても構わないとのこと.はー難しい……
イケズを言えるようにとは言わないから,イケズを言われて真意がわかるようになりたいものよのお.