蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

続・HDD復旧への道

ファイナルデータによってファイル自体はかなりの部分救出できたようだ.しかし,やはりフォーマットしてしまったCドライブを完全な形で復元したい.そこで,今度はデータレスキューの体験版を試してみた.すると,ファイナルデータでは復元できなかったフォルダ構造が,データレスキューでは見えている.一瞬これを買えば完全に復元できるのではないかと期待したが,詳しく見ていくとc:\Documents and Settings\の下に自分のフォルダがないなど,実は肝心なところが抜けていることに気づいた.やっぱりダメか.このソフトにはディスクイメージ保存機能があるので,保存しておくことにする.今まではフォーマットしてしまったディスクの方は一切変更を加えずに作業してきたが,今後はディスクを書き換えても大丈夫だ.

そこで,Ultimate Boot CDというフリーのツールがたくさん収録されたブートCDで起動し,その中のPTS Disk EditorでHDDの中身を見てみることにした.なお,この作業はWindows XP/2000の起動トラブルを参考にした.パーティションを削除してしまったHドライブのパーティションテーブルは完全に0で埋められていることがわかった.しかし,ファイナルデータは削除したパーティションを認識していたし,Cドライブのパーティションの末端などからHドライブの情報は推測可能である.

自分でそれを計算してもよかったのだが,同じくUltimate Boot CDの中に収録されているTestDiskを使ってリカバリを行った.この作業は先ほどのサイトの【TestDisk】についてというページが参考になった.このソフトは,削除されたパーティションを見つけだして復元してくれるという優れもの.今回の場合も,Hドライブを復元してくれた.

残るはフォーマットしてしまったCドライブである.NTFSをフォーマットする際に何が行われるかは知らないが,MFT(Master File Table)が初期化されてしまうのだろうか.(NTFSについては@IT:検証:ディスク・デフラグメント完全マスター コラム:NTFSではフラグメントは発生しにくい?-NTFS基礎のキソNTFS file systemくらいしか情報を見つけられず.)ひょっとして何とかできないだろうかとPTS Disk EditorでMFTを眺めてみたが,さっぱり何のことやらわからなかった.

Cドライブにはデータはほとんど入っていないことだし,諦めることにする.といっても,Windowsやアプリケーションを再インストールする必要はない.2月に40GのHDDからこの80GのHDDに換装したので(id:xnissy:20060215:1139984110),40GのHDDには当時のCドライブが残っているのだ.じゃんぱらに売り飛ばしたりしなくて良かったー.ということで,PC INSPECTOR clone maxxでディスク丸ごとコピーする.研究室PCでは転送モードがPIO4になってしまったが,自宅PCではUDMAで転送でき,18.53MB/sec,30分強で終了した.容量が違うがコピー自体は正常に行われた.ただ40Gしかパーティションが切られてないので,忌まわしき Gpartedパーティションを拡大してやればオッケー.その後,Hドライブの中身を最新のものに入れ替えてやれば復元完了である.