蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

地球危機

地元で自然農法をやっている人から電話があって(電話の用は別件だったが)、「地球はやばいことになっている。7時からのテレビを見るように」という。せっかく教えてくれたので、早めに帰宅して「テレビ朝日開局50周年記念特別番組 地球危機2008〜何気なく暮らしている人たちへ〜」を見た。

暗澹とした気分になる番組だった。ただ危機意識を煽るばかりで、あまり建設的でない気がした。江戸時代を礼賛したところで江戸時代に戻るのは現実的じゃない。番組の最後で白熱電球を電球形蛍光灯やLED電球に換えようと言っていたが、そんな些末なことでどうこうできる問題じゃないだろう。どうせ白熱電球は近々製造中止になるという話だし。

無知をさらけ出すようだが、コンビニ弁当の材料の話には正直驚いた。鶏肉はブラジルから船で輸入、レタスはアメリカ(?)から空輸しているという。それだけ輸送コストをかけても割に合うという時点で世の中どうかしている。

「フードマイレージ」という考え方があるのだそうな。Wikipediaによると「食料の(=food)輸送距離(=mileage)」という意味。重量×距離(たとえばトン・キロメートル)であらわす。だそうだ。今までも「地産地消」と言われてきたわけで、概念として別に新しいわけではなさそうだ。昔から言うように「四里四方のものを食べろ」ということだね。と言うものの、なるべく地元産のものを買うようにはしているが、実際にはグローバリゼーションの恩恵にあずかっているわけだが……

不都合な真実」を見たときの「できることから始めよう」という気持ちを思い出させてくれるreminderとして悪くない番組だった。