蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

ため池

ため池の池干しの連絡が入り、私が出張のときに魚類担当の学芸員が行って、貝も採集してきてくれた。丸田螺、姫田螺、台湾蜆、ドブ貝といったところ。だいたいこんなものだろうとは思ったが、自分でも行ってみることにした。

一つには、冬眠中の牛蛙を採集するというのも目的である。そう、丑年にちなんだ展示をしようとして、館に牛蛙のサンプルがないことに気づいたのだ。魚類担当の学芸員が行ったときにはそれに思いが至らなかったとのことで、焼却処分にされてしまったのだ。

水はほぼ完全に抜けていた。ウェーダーで泥の中に入ってみたが、牛蛙を泥の中から探し出すのは諦めた。貝の方は、結構水深が浅い方に生息していて、ウェーダーなしでも大丈夫な感じ。しかし、水がないので死んで口が半開きになっている貝も多い。一ヶ月ほど水を抜いたままにしてバス・ギルを退治するというのだが、そんなことをしたら多くの貝が死んでしまうだろう。水がある澪筋にいくつか放り投げてきたが、生き残ってくれるだろうか。