蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

「どんな動物は殺してはいけなくて、どんな動物なら殺してもいいの?」という子供からの問いに、論理的に回答して下さい。最も納得のいく回答に100ポイント差し上げます。

日頃動物を殺しまくっている者としては気になる質問。殺してはいけない動物は人間。殺していい動物は、人間に直接的・間接的に危害を加える動物(クマ・カ・シロアリなど)と、食料になる動物(ブタ・ニワトリ・イワシなど)。そこまではいいとして、残りをどう考えるか。すべての生き物に命があって、軽々しく扱うべきものではない、つまり無意味な殺生はしてはいけない。ただ、殺すことによって人間の役に立つなら、ある程度許されるのではなかろうか(マウスなどの実験動物、調査研究のためのサンプル)。
では、微妙なところをいくつか。ホームセンターに行くと、アリやダンゴムシの駆除剤が売っているが、これについて何と答えるだろうか?部屋に羽アリなりカゲロウが入ってきたとして、殺さずに逃がしてあげるだろうか?趣味の昆虫採集は許されないのだろうか?ゴルフ場やスキー場を造ることによって動物の生息地を奪うのは、間接的に殺していることだと思うがどうか?
質問が終了した段階で追記。質問者のコメントにあるアザラシだが、平成15年4月より鳥獣保護法が適用されることになり、殺してはいけないということになっている。法で保護されていない生物については、地域個体群にダメージを与えない(しばらくして個体数が回復する)範囲での狩猟採集は許されるのではないかと個人的に思う。回答の中に、ゴキブリのような気持ち悪い生き物*1は殺すのもやむを得ないという趣旨のものがあり悲しくなった。間違ってもそんなことを子供に教えて欲しくない。

*1:不潔な、というのも付けくわえてありますが。