蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

採集旅行2日目

早朝に起床。インスタントラーメンを食べていたら、埼玉ナンバーの人に道を聞かれるが、私もこの山は初めてであり、あべこべに道を教えられる。私が昨日歩いた登山口のところではなく、もっと進んだところに駐車場があり、そこから登れば時間短縮になるという。行ってみると確かに目的の小屋はすぐそこだった。いい感じのブナ林が広がっていた。

日が昇ると山はミョーキンミョーキンケケケケケ……というエゾハルゼミの声に包まれた。登山道を登っていくと、足元にはマガタマハンミョウが走り回っていた。

ゼフィルスがまわりを飛び回ったり、登山道に降り立ったりしていた。後で調べてみるとフジミドリシジミという、ブナの原生林を好む比較的珍しい種類のようだ。

普段はハネを閉じて止まっているか飛び回っているかでなかなかハネの表側を撮らせてくれない。

ハネを開くと美しい輝きが見られる、のだが、写真ではその輝きを写しきれなかった。



倒木を起こすとコブヤハズカミキリが出てきた。
昆虫の写真ばっかり撮って何しに行ったんだと言われそうだが、陸貝はさっぱり。左巻きの破片が落ちていただけであった。

昼食は道の駅の食堂で、ヤマゴボウを使ったソバ。コシはあまり強くないが、独特の歯触りでおいしかった。

A岳山麓のエコミュージアムを見学。カタツムリが無造作に「実体顕微鏡で見てみよう」コーナーに置かれていた。3個体は左巻き、でも1個体は右巻き!これは!!フィールド内で採集されたものだという。やっぱりいるのだ……。しかし、フィールド内は採集禁止だという。殻なら拾ってもいいというので、探してみたが見つからず。

もう一カ所行ってみるも通行止め。最近採集されたという情報があったのだが……

昨日と同じ温泉で疲れを癒し、隣県へ移動。夜になって雨がぽつぽつと降り出したが、林床はまだ濡れておらず、カタツムリも活動していない。ここでも少し夜間採集を試みるもどうにも夜の森は気持ちが悪いので切り上げる。あきらめきれず車で徐行しながら探していたら、バッテリーが上がりかけた。しばらく走り回って充電するも、これ以上の採集は無理と判断して就寝。