蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

金生山

撮影旅行で全国を回られている写真家の武田さんがこちらに来られており、一緒に金生山に行くことになった。金生山は石灰岩の山で陸貝が多く、特産種もいることから「金生山の陸貝と生息地」が県の天然記念物に指定されている。そのため採集はできないが、写真を撮る分には問題ない。
化石館の前で待ち合わせて、山頂の明星輪寺へ。ここには小規模ながらカルスト地形がある。天然記念物というからには陸貝がうじゃうじゃいるはず、ということで案内したわけだが、小豆貝や帝煙管が多少見つかった程度。こんなはずでは……
場所を変えて、麓へ。天然記念物の指定地外なので、採集もできる。雨が降り出したためカッパを着ての採集になる。幸先良く太煙管擬を発見、ザレ場の礫を"ひっかき棒"でかくと、この辺りの特産種の虫負いがポツポツ。武田さんが帝煙管の撮影のため明星輪寺に戻っている間、夢中になってひたすらザレ場を"耕す"。いぼいぼ蛞蝓も見つかったので、自分のカメラで撮影するも、暗くて手ぶれしてしまう。武田さんはライトや手振れ補正付きのレンズを使っておられたが、やはりこういうシチュエーションでは必要だ。武田さんにも撮影してもらおうと思って、大きな岩の上に置いて置いたのだが、これが大きな間違いだった。私がみている間は同じところを歩き回っていたが、目を離した隙にどこかへ逃げてしまった。
しばらくして武田さんが帰ってこられ、撮影再開。気がつくと14時を回って空腹を覚えた。武田さんは夢中で撮影されていて邪魔するのも申し訳なかったが、おずおずと「お昼はどうしましょう、コンビニで何か買って来ましょうか」と言うと、「xnissyさんはたくさん食べる人でしたね、ちゃんと食べに行きましょう」とおっしゃる。ブログを読まれて、そんなイメージを持たれたようだが、そんな大食漢じゃないですよ?ともかく、喫茶店にてトーストとデザートで腹ごしらえ。
食後は再び明星輪寺へ。雨のおかげで伊勢の並舞舞が多数這い出していた。ひとしきり撮影して、最後に私が行きたかったポイントへ。意外と距離があり、着いたときには暗くなっていたが、ライト片手に探索。目的は背の低い日本舞舞だったが、何とか親1、子1採集。
撮影機材やコツも教えていただけて、楽しく有意義な採集行だった。