蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

有機農業、理想と現実、そして……

館の田んぼは生き物いっぱいの田んぼを目指している。そのために普通は中干しするところを水をはらわないでいるという。それはよいのだが、農薬は普通に使っていたそうな。それではアカンやろと思うし、N野さんも無農薬にしたかったらしいが、カカリチョーが「病気が出たら周りの田の迷惑になる」などと言って薬をまいたのだとか。そして今年も既に除草剤をまいたと言っていた。

ところが、先月の探鳥会のときに田んぼを見ると、コナギが大繁茂していた。こりゃまずい、何とかせねばと思ったが、カカリチョーに相談しようものなら「それみたことか」と除草剤をまかれそう。まずはN野さんあたりにお伺いを立てたいところだが、現実的に皆で草取りをするというのは無理っぽい気がする。ということで一人で草取りに挑戦。しかし、既にしっかりと根を張っているものだから、抜いて、根っこの泥を落として、畦に放り投げるという作業はかなりの時間がかかる。稲の株の間の30cm×30cmの草を取り終えるのに1分近くかかる。自分の前2列と左右1列、合計4列を取り終えて一歩進むのに4分かかる。ということは1時間やっても15歩しか進まないということ。田んぼ一枚終わるのに何日かかることか。

これではとてもじゃないが無農薬の水田は無理だ。無農薬でやっているところはどうしているのだろう。もっと早い段階から、こまめに草取りすれば、まだ根が張ってなくて簡単に草取りできたのかな。