クガビル
おいしそうな写真の下にこういう記事を載せるのはどうなんだ、という気もしなくもないが……。にょろにょろ系の生き物が苦手な人は今のうちに退散することをおすすめします。
さて、昨日採ったクガビルについて図鑑で調べてみると、クガビルはヨツワクガビル、ムツワクガビル、ヤツワクガビルの3種に分けられている。1つの体節にある体環の数で分類されているそうな。ところが、素人目には全部同じ輪っかに見えて、ビノキュラ−で見てもどれが体節なのか分からない。そこでクガビルを研究されている方にメールでご指導を請い、腹側にある生殖孔の間の体環の数がキーになると教えていただいた。
▲エタノール液浸標本のため色が抜けている
この仲間は雌雄同体で、雄と雌の2つの生殖孔がある。その間の体環の数が、
1/2 + 4 + 1/2 | →ヨツワ |
1/2 + 7 + 1/2 | →ムツワ |
1/2 + 10 + 1/2 | →ヤツワ |
だとのこと。この写真では間に10の体環があるのでヤツワとわかった。また、体サイズが 15 cm を越えるとヤツワの可能性が大きいという(でも伸び縮みするから体サイズと言われても、ねぇ)。
しかし、生きていると動き回るので体環が数えにくい……。あと、生きている状態だと腹側の体環の光沢に違いがあるような気がしたが、3種を比べた訳じゃないのでよくわからない。