蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

ツキヨタケ

ツキヨタケを探しにM峠へ。発光生物好きとして、ぜひ一度はこの眼で見てみたいキノコだ。隣県との境にある標高1000メートルほどのM峠では、ヤマウルシやカエデが真っ赤に紅葉していた。

峠付近で立ち枯れのブナを探す。しばらく藪漕ぎしながら歩き回ると、一本の枯れ木に大きなキノコが生えていた。ツキヨタケに似ているが、確認するために採ってしまうと写真を撮るときに淋しくなってしまう。そのままにして一旦退却。

夜暗くなってからもう一度M峠へ。光っていればツキヨタケ、光っていなければそれ以外。果たして、そのキノコは、光っていないように思われた。しかし目が慣れてくると、誰かが採って下に落としたカサがうっすらと白く光っているような気がしてきた。そう思ってみると、木から生えているキノコもほんのうっすらと光っているようにも思える。そのくらい淡い発光だった。写真に写るんかいな、と思いつつISO 1600に設定して3分ほど露光したところ確かに写った。しかし、発光しているというよりは電源のLEDや液晶の光で照らされている感じ。それらの光源をタオルで覆ってみたものの、星明かりのためかやはり発光が写っているという感じではない。デジカメはあきらめてISO 400のネガフィルムで1時間ほど露光。結果が楽しみ。