蝸牛の歩み

蝸牛の如く,ゆっくりでも着実に前へ・・・

ウシノツメ

干支展の準備で、ウシに関係のある貝を準備中。ウシというとマツバガイのことをウシノツメ(牛の爪)という。wikipediaなど多くのページの説明によると、貝殻がウシの蹄に似ているからだという。

標準和名「マツバガイ」は、放射状に入った赤褐色帯がマツの葉が広がる様子に似ることに由来する。また、別名「ウシノツメ」は笠形の貝殻がウシの蹄に似ることに由来する。

マツバガイ - Wikipedia

しかし、マツバガイの貝殻ってウシの蹄に似ているだろうか?マツバガイの貝殻は上から見ると下膨れの楕円形である。一方で、ウシは偶蹄目であり、蹄は2つにわかれている。

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1b/Matsubagai070926-4.jpg

もう一つ、別の説明も見つかった。

殻の内側は真珠光沢があって、真ん中が朱色をしていて、その様子から「ウシノツメ」と呼ばれた。

鎌倉の貝 こんなものが拾えたよ マツバガイ

一瞬よくわからなかったが、よく観察すると確かに殻の裏面にある朱色(というより褐色)の模様が、上部が2つに分かれている場合があり、ウシの蹄に似ている(写真は貝の博物館 - ツタノハガイ科3のマツバガイの項を参照)。こちらの方が説得力のある説明だと思うのだが如何。